12月6日(日)八王子市川口町にある「生涯学習センター川口分館」にて公演を行いました。
まずはスクリーンを張るところから影絵の作業は始まります。スクリーン裏のスペースをつくるため、視聴覚室の一部分をこの公演用に改造していただきました。特別な配慮をしてくださった担当者に感謝です。
リハーサルの後、日本民俗学会会員で元・八王子市郷土資料館学芸員の神かほりさんによる「多摩・写し絵の歴史〜江戸写し絵から上川口村の玉川馬蝶まで〜」という講演がありました。
開催地である川口町は写し絵師・玉川馬蝶が住んでいた町であり、写し絵(影絵)にとてもゆかりのある土地です。そういう意味でこの場所で公演できるのは大変に光栄なことです。
神さんは9年前、Hachioji影絵プロジェクトの発足時にも大変お世話になりました。
影絵プロジェクトの演目は先月、山梨、長野で公演した『にじむ青』を上演しました。
公演後は、ワークショップです。
回転する仕掛けの種板を説明したり、みなさん熱心に風呂をさわってくださいました。
たくさんの質問もいただき、約2時間の体験講座は終了しました。
終演後、見に来てくださった久保喜一さんにお話をうかがう機会をいただきました。
久保さんは『写し絵日記 明治の写し絵師・玉川馬蝶の興行の記録』の著者であり、明治期に八王子一帯で写し絵興行をされていた、玉川馬蝶のお孫さんにあたるかたです。昭和5年のお生まれだとのことでしたが、とてもお元気でいらっしゃいました。
子供の頃見た、骸骨がばらばらと骨を落としていく写し絵のことなど、大変貴重なお話をたくさんうかがいました。
ありがとうございました。
八王子に戻って忘年会を兼ねた打ち上げです。
これで今期のすべての公演が終了しました。
お疲れ様でした!!